ひょんなことから、ピアノを習いに。
週末、一時間ほどレッスンを受けた。
いやーーー
いい汗かいた。(違う)
衝撃のボイストレーニングから、
一年の月日が流れ。
歌うことや声を出すことには
どうしても苦手意識があるので、
ちゃんと習うとかして克服したほうがいいのかな
と思ったりもしたけど。
でもね、
『苦手だから頑張らないと』
『できないから努力しないと』
はもういいかなって。
先のボイトレの場面で
先生の思わぬことばに気づきをもらったような、
ふとしたきっかけの
ふとした瞬間の歓びを
丁寧に積み重ねていくだけで
もうそれはかけがえのない経験であり。
まだ努力の余地があるかな?ではなく、
ありのままに受けとることを自分に許したいなあと。
『きこえないからがんばる』(そうだよがんばらなくちゃ)
『きこえないけどできる』(まだまだ努力しないと)
はもう、お腹いっぱいだよ。
今の自分は十分に足りていて、
今の自分は完全に満ちていて、
今の自分は完璧に整っていて。
そんなふうに、自分が、自分を認めてあげよう。
そこから、
進みたい未来、挑戦したい何かが湧いてくる。
で、
「じゃあ今のわたしは何をしたいかなあ?」
と思いをはせてみた結果、
「ピアノ、久しぶりに弾きたいな!」(大声)
となったわけです。
前置きが長くなりましたが。(前置きだったのか)
ピアノ、久しぶりでした。。
譜面をみて、ちゃんと音符に合わせて弾くなんてたしか中学生以来。
じつに15年ぶりぐらいのいきおい。いやもっとかな。笑
レッスンはface to faceで、まず挨拶と自己紹介から。
先生にピアノ歴を尋ねられ、
5歳から15歳頃まで10年ぐらいやっていたこと、
最後の発表会ではベートーベンの月光ソナタを弾いたこと、
それは第3楽章でけっこう背伸びして頑張ったことなどを。
「あら、上級者でいらっしゃるんですね!」
そんなふうに昔のわたしを褒めてくださり、
ちょっと照れるの巻。
現在のわたしは、すでに譜面さえ読めないなんちゃって初心者だけど。
だって、冒頭画像の音も
「うーん… ラ?」てな感じだからね。(正解はド)
それでも、
右手と左手分けながら指運びの練習したり、
先生に片手側を弾いてもらいながら二人で合わせてみたり、
とにかく譜面を読みながら、
同時に指を動かして、鍵盤のうえで音を奏でていく。
うおおーなつかしすぎる!
むはあーたのしすぎる!
クラシックをやりながらも、
頭のなかはポップスとロックの世界。カオス。
自分の指の先から部屋に響くピアノの音と、
自分の指の先から身体の内に伝わるピアノの音と、
自分と、自分の指先と、ピアノとがたしかにつながり響き合う感覚と、
どれもこれもきもちよかった。
幼少時にピアノを習っていてよかったなと思うのは、
ピアノの鍵盤とそこから奏でられる音のイメージが今も身体のなかに残っていること。
それはどういうことかというと、
聴力が落ちて音楽を耳にしてもなかなか歌詞やメロディーが掴めずとも、
鍵盤のイメージをみて、その歌がなんとなくわかる、ということ。
たとえば、
最近だと、GReeeeen(e多いかね)の「キセキ」。
いい曲らしいと知りつつも、よく知らない。
そんなわたしが、どんな曲かなあと思ったときに先ずすることは、YouTubeでこう検索。
『キセキ(曲名)(スペースあけて) ピアノ』
で、以下のようなコンテンツを見つけて再生してみる。
ご覧いただくと分かるように、音を聴く+見る感じなのです。
声が入ってないから
メロディーと歌詞の符号は推測になるけれど、
曲のもつ旋律の美しさとかリズムのとりやすさも、
感音性難聴のわたしにとっては
楽曲を味わううえでの大きな比重になるので、
まずはまるっと味わえればおっけ。
あとは、
ピアノ曲の場合、人の声が入っていないぶん
純粋なメロディーをとりやすいというか
音そのものに集中できるのもよい。
で、これに耳が慣れたら、
実際のMV見に行ったり、声入りの曲を聴いたり。
そうすると、ただ楽曲を聴くよりも
予めメロディーや音の高低のイメージがついてるので
より歌をつかまえやすいというか。
要はピアノを使って予習している、のかも。
歌番組で披露している場面を見かけて
好きになるパターンもあるし、
こんな風にリサーチした結果
はまるパターンもあるし、
でも共通しているのは、
どの楽曲も耳ざわりがよいこと。
なんていうのか、
そのときどきの自分の耳とこころに心地よく響く音。
逆にいえば、そのときにぴんとこなくても
あとで「あ、この曲いいな」と突然はまることも多いし、
好きなアーティストであっても、耳ざわりがよくなければあまり聴かない。
なんだかんだ、音楽が好きなのです。
まあ、きこえない人の中でも
ちょっと独特のアプローチかもしれないけれど。
独特なのは今に限ったことじゃないしねえ。(他人事)
わたしなりの音の楽しみ方がどんどん見つけられて、これまた楽し。
いやーーこの歳でピアノ再開とは!
次はなにかな?ダンス?(ターンしながら)