視線の先、
少し遠くの里山。
木々に新芽が出て、
もふもふと風に揺れている。
視線の先、
見上げた空の手前の桜。
風が運ぶ他の桜の花びらを浴びつつ、
今を盛りにもふもふ揺れる八重桜。
眺めるしあわせ。
見上げるしあわせ。
浴びるしあわせ。
うーん春爛漫。(ごきげん)
冬のあいだ、
ぎゅっと閉じていた木々や花が
ふわっと開く春。
そんな素敵な
いのちを解き放つ姿を前に、
「むすんでひらいて」
ということばがふと思い浮かぶ。
以前に書いた、心のボール。
ぎゅっと閉じていたいのちを、
ぎゅっと結んでいたきもちを、
少しずつゆるめて、
解き放つ。
春のやわらかな土に
むずむずと揺り動かされて
春のふくよかな風に
ゆらゆらとほぐされて
季節の力を借りながら、
わたしたちもみんな何かを脱ぎ捨てる。
春だから、脱いで開いて軽くなる。
自然の摂理に自分を沿わせてみる、
うんいいね!(親指)