いそいそと出かける。
目的は、桜餅を買うこと。笑
歩きながら、
そうだ、お昼時だし
おいなりさんも買っていこうと決める。
・・・・・
おいなりさんの味をにんまり妄想しながら
しばしの信号待ち。
・・・・・
さて。
このまま直進すれば、おいなりさんのお店。
右折すれば、桜餅のあるお店。
うーん、おいなりさんを先に買っちゃおうかな?
でも、おいなりさん買ったら、うれしくて桜餅を忘れそうだ。
・・・・・
ふうーむ(おしりたんてい風)
・・・・
やっぱり、桜餅@右折にしよう。
だって、もともと予定していたのはこっちだし。
そうして、
首尾よく、目的のお店で桜餅をゲット。
じゃ、次はおいなりさんね、
と向かう途中の道。
人だかりを発見し、
なんだろう?と思わず目がいく。
「和菓子屋直売」
ぬぬぬ
桜餅も売ってるー!
単品買いができるし、
しかもこっちのがかなり安い。
いちご大福も美味しそう。
あちゃー。
もしあのとき、直進していれば、
この直売所に先にたどり着いてたのかあ。
ひらめきを信じて、
そのまま向かえばよかったのかな?
あちゃー。
いただいた桜餅もおいなりさんも
美味しかったし
まあいいかと思いつつ、
正直すこし惜しい気分も。
あの長い列に並ばなかったから よかった、
結果1個じゃなくて2個食べられたから よかった、
たぶん直売所のより、わたしが買ったほうがおいしかった、
なーんて捉えてみるも
なんだかもやもやが残るわたし。
そうそう、これに限らず
最近似たようなことがあったんだよなと思い出す。
美容院に行くことを決めたものの、
わりとお世話になっている近所の美容院には
今回、なんとなく足が向かない。
じゃあ カラーもしたいし、
前に行ったあそこにしよう、
と、ネットで予約した美容院に向かった。
だけど、出来上がりは
オーダーした髪色の雰囲気とだいぶ違い、
その場でお直しをお願いした
ということがあった。
美容師さんにすぐにやり直し対応をしてもらえたし よかった
出来上がりのイメージをもっと具体的に伝えたほうが確実、という気づきも得られたし よかった
相変わらず広くて気持ちのよい空間でよかった
などなど、前向きに捉えようとしてみるも、
うーん
いつもお世話になってる方の美容院を
選んだ方がよかったのかなあという、
これまたちょっと「惜しい」気分が残ったままに。(もやもや)
わたしたちは、普段生活していると、
「選ぶ」「決める」場面がたくさんある。
朝の服装、ごはんの献立、友だちと会う街&お店、じぶんの好みに合う家具・家電・洋服やアクセサリー、仕事上やプライベートでお付き合いする人たち、学びたいこととその学校、今度の休みの旅行先、就転職先の会社や働き方、
などなど、
日々の他愛ないことから大きな選択まで。
わたしは、じぶんがなにかを
「選ぶ」「決める」場面になったとき、
基本的には直感で「これだなあ」と思うほうにする。
わくわくするとか、
こっちの方がいい気がするとか、
一言でいえば、なんかよさそうな方。(適当)
たとえば、
野菜や花なら、みずみずしく生命力にあふれていること。
洋服なら、着心地(素材)がよいこと。
旅先なら、面白い旅にしたいのか安らぐ旅にしたいのか、
まず目的をじぶんの胸に確認して、自然にアンテナが立つところ。
・・・・・
うんうんそうそう(うなずきながら)
なんだろう、直感で決めてるとはいえ
その先に起こることやじぶんの姿を
ある程度、リアルにイメージはしているかもしれない。
・・・・・
そして、
あれあれ、ちょっと待てよ
なんかわたし、いつの間にか
選ぶとき・選んだあとに
意識するポイントがずれてきていたのかもと気づく。
そもそもは、
「いまのじぶんにとって大切にしたいことは何か」
「これを選ぶ・決めることによって、実現する将来にわくわくするか」
をちゃんと意識して、何事も選んでいたはずなのに、
桜餅のケースといい
美容院のケースといい
いつの間にか
「いちばんよいものを、ちゃんと選べる・選べたか」
「あの場面で◯◯を選んだことに、間違いはなかったか」
を気にしすぎていたということに。
何かを「選ぶ」「決める」ことは、
ただの通過点。
気にすべきは、
「選ぶ」「選んだ」ことそのものではなく、
そのときに「大事にしたじぶんの価値観」
そのあとに「得られたこと・もの」
その過程で「経験できたこと」
その結果、「実現できたこと」
だったなあと、思い出す。
桜餅のお店や美容院選びは
日常のささいなことだけれど、
これに限らず
就転職や引越しなどのより大きなケースでも、
違うほうを選んだらどうなってたかは
過去のじぶんが選ばなかったんだから、
もうわからないままでよいわけで!
* いま思えば、桜餅でも美容院でも感じた「惜しい」気持ちは、どこにもない「正解」と勝手に比べてたから行き場がなくもやもやしていたのですね、うーんなるほど。
わたしたちが
じぶんでなにかを選んだときの感覚が、
じぶんの気持ちに「正直」なら
じぶんの感覚や感性に「明らか」なら
じぶんの大切な価値観に「誠実」なら
それはちゃんと、
そのときのじぶんにとっての「ベスト」なのですよね。
そして、選んだ道を大手をふって歩けば、それでもう十分に楽しいし幸せ。
うんうん。
あー、正解(最適解)を選ぶことに
へんにこだわり始めていたじぶんに気づけて、
またひとつすっきり。るんるん