明日は少し冷えるというので、
何を着ていこうかと、ぼんやり思案中。
こうやって季節はすすんでいくんだなあ。
すすむ時間と、そのあいだに佇む自分をいつもよりも感じる季節、
それがわたしにとっての、秋。
今みたいに冷暖房やホッカイロにも頼れなかったような時代、
むかしのひとは、今よりもっと季節の移ろいに敏感だっただろうなとふと思う。
すすみゆく季節に思いを馳せて、
暦に指折り数えながら、
くる日々に淡々と備えつつ、
いまこの瞬間の空気のにおいをじっくりと味わう。
そういう営みが、行われていたんだろうなきっと。
自然のにおいを、昔ほどは感じられない現在(いま)だけれど、
自分の人生や仕事のみらいに意識を張るだけではなく、
連綿と続く歴史のなかで古人が大切にしてきた、
暦に根ざした季節や自然の移ろいを愛でながら、
日本や世界や地球に足を踏みしめて生きることに感謝する。
そんな感覚を忘れずに、毎日を過ごせたらいいな。
たとえばこれからだったら、
ストールや手袋、ブーツを買うにしても装うにしても、
素材やそのあたたかさにもほんのり喜びをおぼえながら選び、使えたら。
その昔、原始人が毛皮の保温効果を発見して愛用したときのきもちみたいな。
まあこれは、すこし極端な発想かもしれないけれど。(少しどころかだいぶ…)
人間らしく、はたまた人類らしく(笑)過ごせたら、
毎日がもっと彩り豊かになりそう。
今日のひとこと:
父が持っている俳句帳を覗いてみたら、巻末に季語集があり読み入る。
「月」というだけで、秋の季語になるらしい。なーるほど。