思いっきり脳を休めた週末は、なかなかことばが出てこないけれど思うがままに。
感音性難聴のわたし。
補聴器を付けているけれど、音声情報だけでは「きく」ことは難しい。
なので、「見る」こともセットにしてはじめて声や音を「きく」ことができる。
そして、こんな属性だから感じられる幸せも多い。
その1つが、
まわりの方たちが、きこえないわたしに一生懸命伝えようとしてくれる姿。
はっきり口を動かしてくれたり、
口元が見えるようにとわざわざマスクを外してくれたり、
いつも以上に身振り手振りを増やしてくれたり。
会議や打ち合わせでも、座る位置だったり、
「大丈夫伝わってる?」とふと気にかけてくれたり。
高校時代からかな、まわりに、指文字や手話を覚えてくれる友人や先輩・同僚も。
はじめて覚えた手話が、「気をつけて」な大学時代の友人もいたな。笑
後ろから近づく車の音がよくきこえないわたしは、彼女にとって危なっかしいらしく
道路をいっしょに歩きながら、
しょっちゅう「ゆき、気をつけて!」と声かけてくれたっけ。
冗談まじりだったけれど、本心で心配してくれてたんだろうなあと今思う。
あらためて、これまでに出会ったひとたちと、
数え切れないほどの「ことば」を交わし、
同時にたくさんのあたたかい「きもち」を頂いてきたんだなあとほっこりする。
昔は、それをどこか素直に受け取れないもうひとりのわたしがいた気がするんだけど、なんかいつの間にかいなくなったなー。笑
家族もそうだけれど、耳がきこえていれば普通になんでもなく通じることが決してそうではないので、やっぱり自分だけでなく、他のひとにも不便をかけていることがどこか申し訳なかった。
でもなんか。
きこえないわたしと話すことが、不便だなと思ったらその人は離れていくわけだし、
わたしと話すことが、楽しいと思ったらその人はいてくれるわけだし、
シンプルでいいんじゃないかなって、いつの日か思えるようになってきた。
ごちゃごちゃ考えたらきりがない。
世界は、自分が思うより、ずっとシンプル。
自分が今いるこの瞬間がありがたいものなのだと感謝するだけ、それでいい、それがいい。
今日のひとこと:
男の子の伝えていることばは、「I LOVE YOU」でした。
英語の指文字 I(小指)+L(親指と人差し指)+Y(親指と小指)をすべて合わせたサイン。うーんことばだけだと説明が難しいので、詳細は ”手話 I LOVE YOU”とぐぐってみてください。(適当)
ジャイアンみたいなこの子がこの表情で、愛してるを表現していることにじわじわきてしまう。