uma

この時季、たまらないもの。

家やオフィス、電車とかを出た瞬間の、鼻孔に沁み渡るひやっとした空気。

なんだろう、もう生きてるって感じがする。(まとめすぎ)

馬並みにふふーんと鼻の穴開いて歩く人がいたら、

きっとそれはわたしです。または同類の方。

 

最近、U理論なるものにごく軽くながら触れる機会があり。

教えてくださった方から借りた本(中土井僚著「マンガでやさしくわかるU理論」)
を参照しながら、以下メモメモ。

U理論とは、米国のC・オットー・シャーマー博士が提唱したもので、

個人・グループ・組織・社会の変容のプロセスを表す理論だという。


変容のプロセスは大きく3段階:

1)ただひたすら観察する
2)一歩下がって内省する
3)素早く即興的に行動に移す

そしてこの3つのプロセスは「U理論」の文字通り、

左から右へ中央谷型の弧を描く「U」のかたちで表される。

 

中でもとくに「U」の字の左側にあたる、

観察(Uの字の始点)から内省(Uの字の底)にかけてのプロセスは意識の変容を示し、

ただ行動を起こしたときに比較すると

この観察や内省のプロセスを経ることによって、

その後の行動の質が大きく変わるのだという。

 

U理論の矢印イメージ、一見した方が分かりやすいので興味ある方はぐぐってみてくださひ。

※ 2021.6月追記:中土井さん監修のこちらの記事にある「図」がわかりやすいです!
 レジリエンスを高めるU理論に基づく「オーセンティック・セルフ」とは?

 

その後の行動の質を大きく変える意識変容のプロセス、

これを、オットー博士は大きく以下4つのレベルに整理した。

「ソーシャル・フィールド」4つのレベル

1)ダウンローディング
2)シーイング(観る)
3)センシング(感じ取る)
4)プレゼンシング(博士の造語:プレゼンス+センシング)

うーんと、細かい点はあまりここでは割愛するけれど、

わたしたちは普段、必ずなんらかのソーシャルフィールド(Social Structure of Attention)を味わっていて、内面の状態のマネジメントをしている。

1から4までのレベルは、1低い→4高いで、

各レベルは固定的なものではなく、各場面に応じて変動するもの。

(なんか、学部時代に書いた論文にちょっとデジャヴ。ひとりごと)

で、4のプレゼンシングに至ると、過去の延長線上にはない大きな未来が出現するらしい。

言い換えれば、内側から何かがにじみ出たり溢れてくる意識の状態(=プレゼンシング)になると、新しい創造的な何かが生まれやすくなると。

 

オットー博士いわく、

いわゆるPDCAの考え方とその実践は「過去からの学習」であり、

このU理論に見出せるアプローチは「出現する未来からの学習」と。

どちらがよいわるいではなく、どちらも欠かせないもの。

 

ちなみに、わたしが今回知ったなかで、個人的に面白いなと思ったポイントは、

ソーシャルフィールド1の「ダウンローディング」。

過去の経験によって自分の中に形作られたフレームを再現している状態。

自分の意識フレームを通して、目の前の相手を知らず知らず分析している状態。

 

たとえば、

打ち合わせで目の前の人がしゃべっていることに対して、

『この人いつもこうだよな…』

『また同じこと言ってる。』

『この表情、わたしの話にどう反論するか考えている感じだな〜』

といった感じで、自分の思考の中で何らかの反応的会話を繰り広げる様子。

 

ではこのフレームを取っ払うには、どうすればよいか。

そんな脳内会話を始めた自分に気づき、『保留!』と声をかけること。

これがいいらしい。

 

実際この数日わたしも意識してみたら、効果てきめん。

どちらかというと淡々と事象を「眺める」「感じる」人間だと思ってたけれど、

けっこう「ダウンローディング」もしがちなんだなあと。

 

で、話し相手に対して勝手に始まった脳内会話を

『保留!』にすると、

目の前の相手の言っている「内容」にしっかり耳を傾けられるし、

相手の話をきく自分自身の表情や、内容に対して感じたことに自覚的になれる。

 

あと、ダウンローディングをする傾向のある人と話していると

その場にいる人も感化されてダウンローディングな会話を始めがち、という博士の指摘も身をもって感じた。

「ネガティブな雰囲気のする人だから、ちょい面倒だな」という自分の直感のひとつには、ダウンローディング傾向の高い相手とそれに引っ張られがちな自分という構図もあったんだな、おそらく。

また1つものごとを客観的に捉える指標を知れて、よかったよかった。

 

このU理論の大きな特徴は、

パフォーマンスを高める「やり方(how)」だけでなく

その人の「内面のあり方(what)」に注目して、

パフォーマンス発揮過程上の意識の変容に焦点をあてているところ。

 

ある人の行動やそこに至るまでのプロセスは、外側にいる私たちもみられるけど、

その行動を起こす力の源泉となった内側にあるものは、私たちにはみえない。

その内側に存在する「内面のあり方(what)」がどのように引き出されたのか、

そしてその状態(=プレゼンシングとその先の行動)を意図的に起こすにはどうすればよいのか、

それを解明したのがこのU理論なのだという。

 

意識の高い人が集まると、なんらかイノベーション集団と化す原理が少し分かった気がする。

意識を高めるには、やっぱりなんらか一皮むけるってことなんだねえ。

 

無意識の意識化、そして行動。

はーー深そうだな、まだまだざっくりとしか理解できていないけれど、

もう少し歳とったらわかってくることもありそう。楽しみ。

 

さ、寝ようねよう。

こういうの書き始めると楽しくて寝るのを忘れるところは本当昔も今も変わらないわ。

まとまってないと思うけどまあご愛嬌ってことで。

うふふおやすみなさい。(寝言)

この記事を書いた人

ソニー人事(研修・人材開発)を約15年
→ オーストラリアへ語学留学・ヨガ
→2020年11月 フリーランスのキャリアコンサルタントとして活動開始。会社員と個人のおしごとの複業ライフを実践している。2022年はようやくインスタを開始してみたり英会話を楽しんだりする日々です。