こいのぼり

koinobori

空気ごくごく飲んで、

げんきよさそう、

こいのぼり。

 

風にすいすい泳いで、

きもちよさそう、

こいのぼり。

 

その昔、わりと本気で空を飛べると思っていた。

パーマンのマントを付けて、日夜走り回っていた。

パーマンが大好きすぎて、

きこえないなりに、

パーマン御用達のトランシーバーも買ってもらって、

片割れを妹に無理やり握らせて、

「もしもしパーマンです」

と、悦に入っていたんだそういえば。

目の前で大声で話すので、トランシーバーの意味はまったくないという。

 

音痴なわたしだけど、今もなぜか、パーマンの歌はうたえる。笑

 

風を全身にはらんで、みずからも風になる鯉のぼりを、

やっぱりかっこいいなあと見とれる自分と、

風を浴び続けるなか、ずっと目を見開いている鯉のぼりを、

目が乾いてつらくないのかしらと案じる自分と。

 

5月の空の下、鯉のぼりを眺めるときのいつもの思い。

いまはもう、空は飛べないと、分かっているけれど。

 

この記事を書いた人

ソニー人事(研修・人材開発)を約15年
→ オーストラリアへ語学留学・ヨガ
→2020年11月 フリーランスのキャリアコンサルタントとして活動開始。会社員と個人のおしごとの複業ライフを実践している。2022年はようやくインスタを開始してみたり英会話を楽しんだりする日々です。