小さい頃のこと。
「好きな花はなに?」という質問に、
「ひまわり」と答えていたわたし。
どうしてひまわりが好きなのかなんて、
あまり深く考えたこともなかったのだけど。
そっか、
だからわたしはひまわりが好きなんだ、
とその理由に気づいたのは、小学6年生のとき。
きっかけは、中学受験。
学科試験と面接試験があり、
面接でお目にかかったシスターにこう訊かれた。
「あなたの好きな花と、その理由を教えてください」。
当時のわたしは、
「わたしの好きな花は、ひまわりです」
とまず答え、そして、こう続けた。
「好きな理由は、
茎が太くまっすぐ伸びているからです。
ひまわりを見ていると、
わたしもこんな風に
芯が通った人になりたいなと思います」
答えながら、
どこかで冷静に
「あー、だからなんだ」と
小学生ながらに納得していたのを、ついこのあいだのことのように思い出す。
しかし、花ではなくて、
茎に注目するあたり、
昔からあまり変わってないなー。
ほんのちょっと、他の人と見る場所が違うところ。
たとえば春の桜も、花も好きだけど、葉桜も大好きだし。
あれからウン十年。(笑)
相変わらずひまわりが好きで、
街中でひまわりを見かけると思わずにっこりしてしまう。
にっこりというよりは、にやりに近いかもだけど。(怪しい)
以前このブログでも書いた、
秋の冷え込む日に一生懸命咲いていた
会社近くの区立駐輪場の一角のいのち。
あの日のひまわりはもういないけど、
今は同じ場所に次のいのちがすくすく育っていて、
これから咲き頃を迎えそう。
さようならと、はじめまして、こんにちは。
わたしたちのなにげない生活は、
たくさんのやさしいいのちに彩られ
支えられているんだなあとつくづく。