昨日、レクチャーの中で学生さんにも紹介した映画、「レインツリーの国」。
授業の後は、東京へ新幹線移動していたこともあり、
なんだか、いきおい余って、
日本語字幕が付くのは12/5(土)以降だと知りつつも、観に行ってしまった。
原作となった本のストーリーもおぼろげながら記憶もあるし、
まあとりあえず観てみようぜと思い切って。
この「レインツリーの国」は、
有川浩さんの同名原作小説を映画化したもの。
感音性難聴のひとみ(西内まりやさん)と、健聴の伸(玉森裕太さん)の物語。
顔のアップも多いし、全編を通して穏やかな雰囲気で、わりと内容はつかめた。
でも、日本語字幕付いた状態でももう一度観たいわこれ。
なんていうか、一度でも十分な充実感ではあるんだけど、
個人的にいろいろ考えることもあり、自身の内観を深めるためにも。
普段、映画を複数回見返すことはほぼほぼない人間なのにね。過去にあるのはあとにもさきにも「チャーリーとチョコレート工場」の1回きりである。DVDも買ったぐらいなぜか好きだった。笑
感想は、またあらためてちゃんと書くつもりだけど、
今日、観終わったあとにまず感じたのは、
生きていると、毎日、細々(こまごま)とした出来事もあるけど、
ひととの関わり交わりと、
そこに息づく愛の中で
生きている/生かせてもらっている
現在(いま)って、それだけで貴いことなんだよあ
というしみじみとした味わい。
映画が終わって、
街中を歩きながら見かけるすべてのひとの
なにげない会話だったり表情だったりが
なんだかほほえましくて。
今日は、日中、
学生さんからあたたかさをもらい、
夜は、映画レインツリーから、
なんともいえない心地よさを受け取り。
はーーーーー(大の字)(深呼吸)
ちなみに、個人的に興奮してしまったポイント。
伸が聴覚障がいについて知ろうと、関連の本を読み漁る場面。
図書館でも家でも映っていた一冊が、よく知っている書籍だった。
「聴覚障害の心理」だったかな。
わたしの研究テーマ:きこえない人のアイデンティティについても触れている。
20歳頃のときに大学の図書館かどこかで見つけて、聴覚障害者のアイデンティティの考え方をはじめて知って。その後の自分の研究テーマの方向性づけや論考の起点となったともいえる一冊。
すぐに『あ!』と気づくあたりが、われながらマニアックである。笑